20秒でわかる要点
- 4つの価格
- ある期間(1分、4時間、1日)の始値、終値、高値、安値。
- 実体
- 始値から終値まで。終値が高ければ緑、低ければ赤。
- ヒゲ
- 期間中に到達し、確定前に手放された価格。
- 示すこと
- その期間に起きたこと。ビットコインの4時間足5年分では、緑の後に緑が続くとは限らず、色はむしろ交互になりがちでした。
- パターン
- 1本から3本の組み合わせ。周囲のトレンドと水準とあわせてはじめて読めます。
ローソク足は、ある期間の値動きをまとめたものです。4時間足でも日足でも1分足でも、期間の長さに関係なく、始値、終値、高値、安値の4つの価格を示し、ひと目で読めるように描きます。トレードのチャートで最も広く使われている表示方法です。
この手法は18世紀の日本の米相場で生まれました。欧米に広まったのは1990年代初め、スティーブ・ニソンの著書がきっかけです。
このガイドはトレーニングの方法を説明するもので、投資助言ではありません。トレードには元本を失う高いリスクがあります。
ローソク足の構造
- 高値:期間中で最も高い価格。上ヒゲの先端です。
- 終値(緑のローソク足の場合):実体の上端。期間の最後の価格です。
- 始値(緑のローソク足の場合):実体の下端。期間の最初の価格です。
- 安値:最も低い価格。下ヒゲの先端です。
- 実体:始値から終値まで。
- 赤のローソク足:構造は同じで、向きが逆です。実体の上端で始まり、矢印のように下端で終わります。
ヒゲは「影」とも呼ばれます。期間中に相場が到達し、その後に手放した価格を示します。長い上ヒゲは、終値まで続かなかった上昇です。
色はプラットフォームによって異なります。緑と赤、白と黒、中抜きと塗りつぶし。原則は同じです。終値が始値より上ならひとつの色、下なら別の色です。
暗号資産の市場は閉まらないので、ローソク足はほぼ必ず前の足の終値で始まります。株式では夜間や週末をはさむため、2本の足のあいだに空白ができます。これを窓(ギャップ)と呼びます。
3つの問いでローソク足を読む
- どちらが勝って終わったか。 実体の色と大きさを見ます。大きな実体は、一方が期間を通して主導したことを示します。ごく小さな実体は十字線で、価格が出発点に戻ったということです。
- 価格はどこまで動いたか。 ヒゲを見ます。ヒゲは、価格がどこで押し返されたかを示します。上か、下か、あるいは両側か。
- どこにあるか。 ローソク足は単独では読めません。どんなトレンドの後か。どの水準の上か。隣にどんな足があるか。小さな足が10本続いた後の大きな足は、大きな足の中の1本とは意味が違います。
ローソク足は時間軸にも左右されます。4時間足6本で日足1本になりますが、その6本がすべて日足と同じ方向とは限りません。どの程度ずれるかは、株価チャートの見方のガイドで測っています。
パターンの種類
パターンとは、名前のついたローソク足の組み合わせです。本数で分類できます。
- 1本:迷いを示す十字線。長い下ヒゲを持つハンマーと首吊り線。長い上ヒゲを持つシューティングスターと逆ハンマー。
- 2本:2本目が1本目を包み込む包み足と、その逆で2本目が1本目の中に収まるはらみ足。
- 3本:明けの明星と宵の明星、そして赤三兵と黒三兵。
- 数十本:ヘッドアンドショルダー、ダブルトップ、三角保ち合いなどのチャートパターン。
各ローソク足パターンのガイドでは、正確な定義と、ビットコイン5年分での結果を示しています。私が測定できたパターンのうち、偶然をはっきり上回ったものはひとつもありませんでした。
ビットコイン5年分が示すこと
ビットコインの4時間足5年分に、2つの単純な問いを立てました。ローソク足の色は、次の足について何かを示すか。そして、長いヒゲを持つ足はどのくらいあるか。
| 直前の足… | 件数 | 次が緑 |
|---|---|---|
| 緑の足 | 5,600 | 47.0% |
| 赤の足 | 5,355 | 55.5% |
| 緑が2本連続 | 2,630 | 45.8% |
| 緑が3本連続 | 1,204 | 43.7% |
| すべての足(基準) | 10,956 | 51.1% |
| ローソク足の形 | 全体に占める割合 |
|---|---|
| はっきりした実体 | 38.6% |
| 十字線 | 11.9% |
| 長いヒゲ | 34.2% |
| うち下ヒゲ | 18.7% |
| うち上ヒゲ | 15.4% |
方法:BTC/USDT、4時間足、Binanceの公開データ、2021年1月1日から2025年12月31日まで、計10,956本。緑:終値が始値より上。赤:下。はっきりした実体:実体が足全体(高値から安値まで)の半分以上。十字線:実体が足全体の10%以下。長いヒゲ:一方のヒゲが足全体の半分以上。95%水準での偶然の誤差幅:緑または赤の後で約1.3ポイント、緑2本の後で2ポイント、3本の後で2.8ポイント、基準で0.9ポイント。過去のデータであり、将来を保証するものではありません。
緑の後に緑が来るとは限りませんでした。 このデータではむしろ逆です。赤の後、次の足が緑だったのは55.5%で、緑の後は47.0%でした。この差は偶然の誤差幅を大きく超えています。連続が長くなるほど途切れやすくなります。赤が3本続いた後、次も赤だったのは42.5%にとどまりました。
これをシグナルと受け取らないでください。数千本で測った数ポイントの差は、次の1本について何も語りません。別の市場、別の期間、別の時間軸では消えるかもしれません。示しているのは、「緑が緑を呼ぶ」という考えがビットコインの4時間足では成り立たないということです。ちなみに、緑の足から6本後に価格が上にあったのは49.4%だけで、任意の足の後では51.2%でした。
長いヒゲはありふれています。 3本に1本は長いヒゲを持っています。ですから、ヒゲだけではパターンになりません。ハンマーやシューティングスターが、その前に特定のトレンドを条件とするのはそのためです。長い下ヒゲの後、次の足が緑だったのは2,050件中47.4%で、平均の51.1%より少ない結果でした。
手順を決めて読む
- まず時間軸を選びます。 1分足と日足では、含まれる取引の量がまったく違います。
- 確定を待ちます。 足が確定するまでは、色も実体もヒゲもまったく別物に変わりえます。
- 実体、ヒゲ、文脈の順に読みます。
- 隣の足と比べます。 大きい、小さいは、ほかの足との比較でしか決まりません。
- 自分の考えが間違いになる地点を探します。 ローソク足の高値や安値が、ストップロスの位置になることがよくあります。
- 読みをジャーナルに記録します。 見送ったときも同じです。
よくある間違い
- 確定していない足を読む。 期間の途中で大きな緑の足が、十字線で終わることもあります。
- 色だけに意味を持たせる。 ビットコイン5年分では、色は次の足の色を示しませんでした。
- 時間軸の違う足を比べる。 たとえば1分足と日足です。
- 1本の足を読めるようになる前に、パターン名を30個覚える。
- ヒゲと実体を混同する。 包み足とはらみ足は、ヒゲではなく実体で判断します。
ローソク足を読む練習
TradaZenのユニット「ローソク足」では、本物のチャートでこの読み方を練習します。実体についての問いがあります。「最後の足の実体:はっきりしているか、迷っているか」。答えると、アプリが足全体に占める実体の割合を示します。別の練習では、本物のハンマーの位置でチャートを止め、その先を隠したまま、ヒゲが何を語っているかを尋ねます。
トレーニングでは、各シナリオが過去の本物のチャートで、実際の日付で止まっています。ロング、ショート、または「見送る」を選ぶと、相場が実際にどう動いたかが模擬残高の上で明かされます。仕組みの全体は、トレードシミュレーターのページを読むか、トレード練習問題をいくつか解いてみてください。
よくある質問
ローソク足はどう読めばいいですか?
まず実体を見ます。色は期間が始まりより高く終わったか低く終わったかを、大きさはその明確さを示します。次にヒゲを見ます。到達して手放された価格を示しています。最後に、そのローソク足をトレンドの中と水準の近くに位置づけます。
緑や赤のローソク足は何を意味しますか?
緑の足は終値が始値より上で、価格が期間を高く終えたということです。赤の足は終値が始値より下です。ビットコインの4時間足5年分では、ある足の色は次の足の色を示しませんでした。
実体とヒゲの違いは何ですか?
実体は始値から終値までです。ヒゲは実体から期間の高値と安値まで伸びます。実体は価格がどこで終わったかを、ヒゲはどこまで動いたかを示します。
ローソク足は信頼できますか?
ローソク足は起きたことを正確にまとめています。私がビットコイン5年分で測定したローソク足パターンは、偶然をはっきり上回りませんでした。相場を描写し、ストップを置く位置を決めるのに役立ちます。
最初にどのパターンを覚えるべきですか?
1本のパターンから始めてください。十字線、ハンマー、シューティングスターです。実体とヒゲの読み方が身につき、ほかのパターンはすべてこの2つの要素でできています。
Mehdi AziziはTradaZenを開発し、自身のスタジオDevoriaからApp Storeで公開しました。アプリのシナリオは実際の過去チャートで、作られたデータは一切使っていません。
TradaZenはトレーニング用のツールです。プレイには過去の市場データと模擬残高を使用します。証券会社ではなく、投資助言でもありません。実際のトレードには元本を失うリスクがあります。


