20秒でわかる要点
- 形
- 3つの高値:肩、それより高いヘッド、最初の肩に近い高さの2つ目の肩。
- 現れる場所
- ヘッドアンドショルダーは上昇の後、逆ヘッドアンドショルダーは下落の後。
- 示すこと
- 上昇が新しい高値をつけられなくなり、2つの谷が作る床がやがて崩れる。
- 確定
- ネックラインの下での終値。それまではパターンではなく、高値が3つあるだけ。
- 無効化
- 価格が右肩を、続いてヘッドを上回る。
ヘッドアンドショルダーは、チャートパターンの中でもっともよく知られた形です。日本では「三尊」とも呼ばれます。これは勢いを失っていく上昇を表しています。高値をつけ、さらに高い高値をつけ、最後の高値はそこまで届かない、という流れです。
後から見ると、とてもはっきり見えます。しかし、あなたが判断しなければならないチャートの右端では、ずっと見分けにくくなります。ここでは、その見分け方、どこで確定するのか、そしてなぜ私がこのパターンについて数字を公表しないのかを説明します。
このページはトレーニングの方法を説明するもので、投資助言ではありません。トレードには元本を失う高いリスクがあります。
見分け方
- 左肩:上昇の終わりにつける最初の高値。
- ヘッド:それより高い高値。
- 右肩:ヘッドより低く、左肩に近い高さの高値。
- ネックライン:ヘッドの両側にある2つの谷を結んだ線。
- ブレイク:ネックラインの下で最初についた終値。
ネックラインは水平とは限りません。2つの谷の高さによって、少し右上がりにも右下がりにもなります。両肩が同じである必要はありませんが、どちらもヘッドよりはっきり低くなければなりません。
逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)はその鏡像です。下落の後に3つの安値ができ、中央がいちばん深くなります。ネックラインの上で終値をつけたときに確定します。
このパターンが示すこと
左肩の時点では、上昇は普通に続いています。ヘッドでは買い手がさらに上へ押し上げますが、価格は最初の谷の水準まで戻ります。右肩では、買い手は前の高値を超えられなくなります。市場は切り下がる高値をつけ、上昇の規則性が失われています。
ネックラインが持ちこたえている間は、まだ何も決まっていません。ネックラインはサポートの役割を果たしており、すでに2回そうしたように、価格がこの床から再び上昇することもあります。ブレイクが示すのは、床が崩れたということだけです。
教科書が示す使い方
- エントリー:ネックラインの下で終値をつけたとき、または価格が下からネックラインに戻ってきたとき(戻ってきた場合)。
- ストップ:右肩の上。上昇が勢いを失ったという考えが誤りになるのはそこです。
- 理論上の目標:ヘッドからネックラインまでのパターンの高さを、ブレイクした地点から下に測ったところ。これは計算上の約束事であり、予測ではありません。そのトレードがリスクに見合うかを判断するために使います。
例:ヘッドが110、ネックラインが100、右肩が105で、100のブレイクで売るとします。理論上の目標は90です。ストップを右肩のすぐ上の106に置けば、6のリスクで10を狙うことになり、比率は1対1.7です。ストップをヘッドの上の111に置けば、11のリスクで10を狙うことになり、1対1を下回ります。リスクリワード比を見れば、すぐに判断がつきます。
なぜ数字を公表しないのか
ローソク足については、シンプルな定義を書き、ビットコインの5年分のデータで数えることができました。ヘッドアンドショルダーでも、同じデータで試しました。2021年から2025年までのBTC/USDTの4時間足です。プログラムで高値と安値を検出し、正しい順序で並ぶ5つの点を探しました。条件は、両肩の高さが近いこと、そしてネックラインの下で終値をつけることです。
問題は設定にあります。どれだけ戻したら高値として数えるのか、両肩の高さの差をどこまで許すのかを決めなければなりません。その選び方次第で、5年間で一方向あたり8から83個のパターンが見つかりました。これほど事例が少ないと、偶然による誤差は11ポイントから30ポイント以上にもなります。しかも結果は、設定ごとに大きく変わりました。
結果が選んだ設定に左右されるなら、その測定は何も証明しません。望む数字が出るまで設定を調整することもできてしまいます。だから私は何も公表しないことにしました。一方、十字線(同時線)、ハンマー、包み足については、このサイトに数字を載せています。
ほかで目にする勝率にも、同じ厳しさで向き合ってください。どの市場で、どの期間で、どんな定義で、何件の事例なのかを確かめましょう。
よくある間違い
- パターンができる前に見てしまう。 右肩が完成し、ネックラインを終値で下抜けるまでは、高値が3つあるだけです。
- ヒゲだけで入る。 ネックラインの下にヒゲが出ただけで、終値を待たずにエントリーしてしまうことです。
- 理論上の目標を約束だと思う。 価格がそこまで行く義務はまったくありません。
- 文脈を無視する。 レンジの途中にできたヘッドアンドショルダーには、反転させるべき上昇がありません。
- 用心のためにストップをヘッドの上に置く。 比率を計算し直さずにそうすると、多くの場合、そのトレードはリスクに見合わなくなります。
結果を知る前に判断する練習
TradaZenはヘッドアンドショルダーという名前を表示しません。トレーニングで鍛えるのは、このパターンが求めることそのものです。つまり、続きが隠されたチャートの右端で判断することです。判断の最中に、トレンドラインを引いてネックラインを置いたり、右肩に水平線を引いたりできます。
あなたは「ロング」「ショート」「見送る」のどれかを選びます。アプリがストップと目標を置き、その後、市場が実際にどう動いたかを模擬残高で明かします。ユニット「ブレイク」では、本物のレンジブレイクとダマシを見分ける練習をします。これはネックラインが投げかける問いと同じです。詳しくはトレードシミュレーターのページをご覧ください。
よくある質問
トレードにおけるヘッドアンドショルダーとは何ですか?
上昇の後にできる、3つの高値によるパターンです。肩、それより高いヘッド、そしてヘッドより低い肩が続きます。価格が、2つの谷を結んだネックラインの下で終値をつけたときに確定します。
ヘッドアンドショルダーの目標はどう計算しますか?
ヘッドとネックラインの間の高さを測り、価格がラインをブレイクした地点から下に同じ幅を取ります。ヘッドが110、ネックラインが100なら、理論上の目標は90です。この計算上の約束事は、何も予測しません。
ヘッドアンドショルダーと逆ヘッドアンドショルダーの違いは何ですか?
ヘッドアンドショルダーは上昇の後に現れ、3つの高値のうち中央がいちばん高くなります。逆ヘッドアンドショルダーは下落の後に現れ、3つの安値のうち中央がいちばん深くなります。前者はネックラインの下で、後者はネックラインの上で確定します。
ヘッドアンドショルダーは信頼できますか?
正確な定義がなければ、誰にも答えられません。ビットコインの5年分のデータでプログラムを使って探したところ、見つかったパターンは少なすぎ、結果も設定に左右されすぎたため、勝率を公表できませんでした。市場、期間、事例数を示さずに出される勝率には注意してください。
Mehdi AziziはTradaZenを開発し、自身のスタジオDevoriaからApp Storeで公開しました。アプリのシナリオは実際の過去チャートで、作られたデータは一切使っていません。
TradaZenはトレーニング用のツールです。プレイには過去の市場データと模擬残高を使用します。証券会社ではなく、投資助言でもありません。実際のトレードには元本を失うリスクがあります。

